こんにちは、ようです。
学生や社会人に限らず、日常で文章を書く機会は誰にでもありますよね。
しかし、上手な文章がなかなか書けなくて悩んでいる方も多いでしょう。
そのような方に向け、特におすすめしたい本があるのでご紹介します。
それがこちら
僕はブログの勉強のために購入しましたが、ブロガーに限らず、文章を書くすべての人に読んでほしいと思える内容でした。
今回の記事では、本書の特に印象に残った部分を要約し、3つご紹介します。
文章力を上げたくて悩んでいる方はぜひご覧ください。
本記事は以下の内容で進めていきます
概要
著者の古賀史剛さんは福岡県の出身。
出版社にて勤務し、現在はライターとして活躍されています。
実用書やビジネス本、タレント本など、幅広い分野で執筆活動をされており、代表的な著書には嫌われる勇気、幸せになる勇気
などがあります。
書籍名:20歳の自分に受けさせたい文章講義
著 者:古賀史健
出版社:講談社
発売日:2012年1月26日
ページ数:280ページ
文章が相手にどう読まれるか意識する
僕たちが文章を書くとき、つい自分の書きたいように書いてしまいがち。
しかし、本書では常に相手の立場に立って文章を書くように言われています。
例えば本屋さんで本を開いた瞬間、もしくはネット上で記事を見た瞬間に
「うわ、なんか読みにくそうな文章だな…」
と一瞬で判断し、すぐに本やサイトを閉じてしまった経験があなたにもあると思います。
あなたの書く文章も、他者から見たらこのように思われてしまっているかもしれません。
この問題を解決するためには、「視覚的リズム」が重要になってくるとのことです。
具体的には
・句読点の打ち方
・改行のタイミング
・漢字とひらがなのバランス
これらが挙げられます。
句読点の打ち方
句読点には見た目の圧迫感をなくす効果があります。
例えばこちらの文章のように一切の句読点がなく長々と書かれた文章は非常に読みにくいですよね。
このような圧迫感をなくすため、本書では明確なルールを定めています。
それは
1行の間に必ず句読点をひとつは入れる
というルールです。
この句読点ひとつの有無で、文章の読みやすさというものが大きく変わってきます。
さらに、句読点には文章の意味をはっきりさせ、読者の理解を助けるという役割もあります。
(A)彼が、疲れた表情で電車を待つ彼女に声をかけた
(B)彼が疲れた表情で、電車を待つ彼女に声をかけた
同じ文章でも句読点の位置により疲れているのが「彼」なのか、「彼女」なのかで文章の意味が全く変わってきます。
文章の意味をよく考え、適切な位置に句読点を入れるのが大切ですね。
改行のタイミング
本書では読みやすさを優先して考える場合、最大で5行を目安に改行することをおすすめしています。
これは改行を行わずに文字を書き続けた場合、文字同士が密集し、ページが真っ黒になってしまうからです。
たしかにページを開いていきなり文字がびっしりと詰まっていたら、思わず閉じたくなってしまいますね…(笑)
本書では内容だけでなく「見た目」にも気を配るように言われています。
常に読者の読みやすい文章を意識することが大切です。
ちなみに改行には、伝えたい部分を強調する効果もあるそうですよ。
どうしてもここを読者に伝えたいんだ!という文章がある場合、改行により、読者の目に入りやすくなるようにしましょう。
漢字とひらがなのバランスを考える
漢字を多用した文章というのは、読者に与える圧迫感がおおきくなります。
なぜなら漢字という文字は画数が非常に多く、使えば使うほどページが黒く、ごちゃごちゃしてしまうからなんです。
いくら句読点と改行を駆使しても、この圧迫感はなくせません。
PCやスマホを使用していると、変換機能のため、つい無意識のうちに漢字を多用してしまいますよね。
もしかしたら読者の読めない漢字を使用してしまい、読者を困らせてしまうかもしれません。
むやみやたらに漢字を使うのは避けましょう。
ただし、ひらがなばかりの文章も読みにくいものです。
僕自身、なるべくバランスを考えて文章を書くようにしています。
(もし読みにくかったらすみません…笑)
先ほどまでの句読点や改行では、「黒が並んだオセロに白を置く」という感覚だった。
しかし当然、漢字とひらがなはそうではない。むしろ「白が並んだオセロに黒を置く」となってくる。
白い(画数の少ない)ひらがなのなかに、黒い(画数の多い)漢字がある。
それでこそ、黒が引き立つのである。
文章において引き立てるべきは、明らかに漢字だ。
非常にわかりやすい例ですね。
視覚的な負担を減らし、読者に読みやすい文章を書くため、漢字とひらがなのバランスにも注意しましょう。
読者と同じ椅子に座る
僕たちが文章を書くときは、個人的な日記を除き、読者に読んでもらうために書きますよね。
本書では、そんな読者と同じ椅子に座り、肩を並べて同じ景色を見ることが大切だと述べています。
そうすることで初めて自分も読者になることができ、本当の意味で読者を理解できるとのことです。
なるほどと思う反面、「読者と同じ椅子に座るってどういうこと?」って思ってしまいますね。
これは読者対象を設定し、文章を書くことだそうです。
なんとなく文章を書くのではなく、具体的にどんな人に何を伝えたいのか、これをはっきりとさせて書きましょう。
・10年前の自分
・特定の”あの人”
に向けて書くことを著者はおすすめしています。
ブロガー向けの話になってしまいますが、例えばあなたがブログで、誰かの悩みを解決する記事を書こうとしていたとしますね。
この時、不特定多数の人に向けてぼんやりと書くのではなく、「10年前の自分」や「特定のあの人」の悩みを解決するために書きましょう。
そうすることで、より具体的な文章が書けるようになりますよ。
「10年前の自分」や「特定のあの人」と同じ悩みを抱えている人は、今この瞬間にも大勢います。
結果、特定の人に向けて書いたつもりが、多くの人に響く文章となるのです。
この考え方を知ってから、僕自身も文章を書くときはまず過去の自分、そして友人に向けて書くように心がけるようになりました。
「なにを書かないか?」
普段文章を書くとき、あれも書きたいこれも書きたいと、つい”足し算”の発想になってしまっていませんか?
本書ではこのような文章は読みにくいものとなってしまうため、おすすめはされていません。
反対に「なにを書かないか」を基準にすることで、文章の内容はまったく変わってくるそうです。
これが”引き算”の発想ですね。
“引き算”の発想により余分な文章が削ぎ落され、あなたが最も伝えたいことが、読者に伝わりやすくなるのです。
この発想は僕にとっても衝撃的でしたね。
これまで文章は長文で細かく書かなくてはならない、という考えがあったのですが、いい意味でその固定観念を壊してくれました。
“引き算”を行う際は、まず頭の中のアイデアを紙に書き出し、整理することが大切です。
書き出したキーワードに対し、「これは本当に必要な情報なのか」と疑いの網をかけていきましょう。
こんな人におすすめ
・ブロガーやライターなど、文章を書く仕事をしたい・している
・社会人になりたての方
・自分の文章に自信がなく、文章力を上げたい方
このような方におすすめの1冊です。
280ページと少々ボリュームがありますが、文章のプロが書かれているので読みやすく、苦労することなく読めますよ!
まとめ
今回は「20歳の自分に受けさせたい文章講義 」についての書評記事でした。
文章力はどんな人にも必要であり、あって損することはありません。
本書を読めば文章力の基礎を学ぶことができます。
この記事で伝えきれなかった本書の魅力はまだまだたくさんありますので、気になった方はぜひ読んでみてください。
最後までご覧いただいてありがとうございました。